なぜ医師に向けて書いたのか。

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X(旧Twitter)でのこの投稿の背景として、新しくX(旧Twitter)に追加した記事をここでもシェアします。

私は、乳児栄養の本を(関心を持たないかもしれない)医師に向けて書きました。
お母さんや助産師さんに向けて書いた方が、沢山売れたと思います。
ブログの対象は元々お母さんと助産師さんでした。

今では、赤ちゃんをより安心して安全に育てたいと願う、お母さん達を支える乳児栄養(特に母乳育児)の本もじわじわと増えてきています。知識を得て「こういうところを頑張れば母乳育児しやすいのか!」と覚悟と期待を持ってお産に向かうのに、向かうのに分娩施設ではミルク併用がデフォルトなままなのです。母乳だけで育児するための選択肢さえない場所で、まずパニックに近い戸惑いをもつお母さん達が確実に増えているのです。

医師が、乳児栄養の知識を持たずに、善意とご自身の経験だけで、お母さん達からの乳児栄養関連の質問に堂々と答えるのは、赤ちゃんを育てる時の悩み事を増やすことが度々あります。

わからないから医師が答えないで助産師さんにお願いするのは素晴らしい選択になることがあり「ますが」、助産師さんはアドバンス助産師であっても、大人気のカリスマ助産師であっても、乳児栄養・母子関係には詳しくない人がかなりいらっしゃいます。
いつまでも、糖尿病や高血圧でもない一般の授乳中の人に対してケーキを厳しく禁止し、和食を強制する人は、乳児栄養や母子関係について学んでいない可能性がかなり高いです。

だからまず、医師が科学的根拠のある乳児栄養の基礎を知ることが、せっかく学んだお母さん達を産後直ぐからがっかりさせないために、また乳児健診や母親の病気で受診した時に困らせないために不可欠なのです。

新しい知識をもつと、ご自身の育児が誤っていたと感じてモヤモヤする人もいらっしゃるかも知れません。モヤモヤした時は、昔のその時の情報でベストの選択をしたのであって、新しい知識に関係なく、当時の自分たちはよく頑張っていたのだと認めて上げていいです。

でも、lactation/breastfeeding関連の英語論文は、毎週50編以上がPubMedでもアップされています。酪農関連の情報もありますが、全てが酪農関連の時は今ではないです。動物実験データもこの先、人の母乳育児につながるような基礎研究が含まれています。

医師が知ることで、赤ちゃんの育児がより楽になる可能性が増えます。
「医師のための乳児栄養Q&A」を、育児トリビアの本としてユルッと眺めていただければと思います。
関心を持たれた方はより詳しい、母乳育児支援の日本語教科書が今では沢山あるので、そちらも参考文献としてお示ししています。

https://www.nanzando.com/products/detail/33661

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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
      (産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
      乳児育児外来(旧:母乳外来)も予約制で行っています。

次の四国での母乳育児支援学習会は今のところ未定です。
継続しておこなって行く予定です。

twitterでも当ブログの以前の記事にどのようなものがあるか、ご案内しています。



by Dr-bewithyou | 2026-02-07 06:23 | 本の紹介forスタッフ | Comments(0)

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