断乳の時の乳房の痛み、発熱


卒乳・断乳の時の痛み対策など
のブログ記事の紹介です。

卒乳・断乳でおっぱいが痛くなると
びっくりしますよね。
どうなってしまうのだろうと、心配になることも
あるかもしれません。



以下は、上記X(旧twitter)での投稿のコピーに
少し変更を加えたものです。↓


卒乳や断乳の時は母乳の作られる量と、
排乳される量のバランスが崩れやすいときでも
あるため、乳腺炎を起こしやすいイベントでもあります。

色々な事情で,授乳を止める必要が
出てくることもあることでしょう。

また、まだ母乳育児を続けるつもりだったのに
乳児健診などで、専門家から
必要か不必要かに関係なく,断乳を指示されて
しまうこともあるかもしれません。
まさか、と思うかもしれませんが、、、、
医師や助産師・保健師・看護師・栄養士でも
乳児栄養に詳しくないことが、
結構あるのです。
断乳に限らず,乳房に起きるトラブル対策に
詳しくないこともしばしばあります。


断乳前に知っておくと安心なこととして、、、
授乳回数が多いときの断乳では、
38℃以上の発熱や強い痛みが出る
乳腺炎になりやすいので
注意深く止めていくことも大切です。

効果的なおっぱいの痛み対策としては・・・
再度、断乳の仕切り直し
最初の選択肢になります。
つまり断乳を先送りして
元通りの授乳の仕方に戻すということです。
これで直ぐに痛みや発熱は解消しやすいです。

とは言え、止めると決めたからには
断乳をやり抜きたいとか、直ぐにでも
抗がん剤治療を開始するなど急ぐ事情があるとき
上記の↑ブログ記事にて、
痛み対策・発熱対策をお示ししています。

RPS法だけでは、完全にはすっきりしない
ことがしばしばあります。
その代わりに、
出せば作る量が増える母乳の仕組みと
痛み対策のバランスを取りやすい手技の一つです。

しっかり搾乳をすれば,その時は
確かにすっきりしますが、作られる母乳の量は
増えてしまうことが基本にあります。
母乳を止めたいのに、すっきりした後に
母乳を作る量が増えて、
痛みや発熱が続きかねないことに注意しながら
症状を改善する必要があります。

断乳後にも搾乳しすぎなければ、
二日か三日でカチカチになったおっぱいも
やわらかく戻っていきます。

母乳出す量が減ると、母乳を作る量も
減る仕組みが発動するからです。
(オートクリンコントロールという名前がついています)

離乳の完了と
固形物からの栄養摂取が主になった時であって、
母乳・ミルクを全くあげなくなった時ではないのです。
1歳半くらいが目安ですが、
3歳、4歳(またはもっと年が増えてても)で
授乳していても母子が困っていなければ問題ないです。

この「母乳育児を止める時期」についての
適切な知識が,専門家の間に広まっていないことも
社会から断乳を急げ急げ!という圧の原因
になっていると思われます。


母乳育児は、1歳を越えた頃から
栄養としての役割から、
機能面での役割が主になってきます。
感染症対策としての免疫や
ホルモン様物質などによる神経発達の役割などです。

数字で表現で着ることではないのですが、
欲しい時におっぱいを貰える子どもは
授乳の度に、自分の希望を肯定された
安心感を得ています。

卒乳や断乳は
母子関係の新しい段階への旅立ちです。
親も子もそれぞれが、
納得して通り抜けられるように
周りに温かく見守られる必要があります。


なお、フォローアップミルクは
母乳代用品ではありません。
赤ちゃんが,それだけを飲んでいては
不足する栄養もあります。
牛乳を安全に飲めるように調整されたものです。
広く知られていない事実の一つでもあります。
鉄は多いですが、鉄の吸収率は高くないです。
鉄を取るためには、母乳育児を続けながら
レバーや肉、豆を食べられるようにして
鉄を摂ることで十分でもあるのです。
フォローアップミルクは、乳児用ミルクの代わりに
使うものではありません。
(母乳代用品のマーケティングに関する国際規準の
 適応範囲にある物質です)



※ 1歳以降の母乳育児に関しては日本語の母乳育児支援の教科書にも色々と詳しいです。
私の「医師のための乳児栄養Q&A」には、卒乳・断乳については詳しくありませんが、乳腺炎や授乳の痛みや、思わず母乳育児を止めたくなるような赤ちゃんとの生活とのつらさについて、説明しています。
↓は第4章の目次です。
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↑高松港に帆船。




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医療的な事を扱うため個々の症例の質問への回答は
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断乳の時の乳房の痛み、発熱_d0063558_20152268.jpg

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about me: 坂出市立病院 産婦人科勤務
      (産婦人科医・外来のみ、H27年5月より)
      乳児育児外来(旧:母乳外来)も予約制で行っています。

次の四国での母乳育児支援学習会は今のところ未定です。
継続しておこなって行く予定です。

twitterでも当ブログの以前の記事にどのようなものがあるか、ご案内しています。



by Dr-bewithyou | 2026-02-14 15:23 | 問題発生 | Comments(0)

赤ちゃんとのつきあい方の情報メモ。母乳育児支援(おっぱいライフ応援)をしている産婦人科医・IBCLC 戸田千のブログです♪ 下方の「ブログの説明」に利用上の注意もありますので必ずご覧になってください。


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