聴こえてるのかな? 聴こえているみたい!
2007年 08月 29日
「赤ちゃんに話しかけたら反応するかしら?」と検診の時にママに尋ねてみます。そうしますと、
「動くことが有ります」
「動いてたのに、じっとしてしまうんです」
「上のこどもの声が聴こえると動きます」
「夫の声では反応がないけど、私の声だと動きます」
と、言う感じで、動く、と言う答えが戻り始めるのは妊娠後期28週前後からでしょうか。
それはは聴性脳幹反応という赤ちゃんの脳幹と言う、脳の中の声明を司る部分の脳波から調べられる検査に反応が出始めると言われる時期に一致するようです。特に上のお子さんの年が近くて、いつも元気にはしゃいでいるようなご家庭では胎児の反応がわずかに速いような気がしますが実際に調べたことは有りません。
聴こえるはずがない、と信じているために、「反応するかもしれない」という意識を持っていない方も少なく有りません。
いえいえ、意外と人間なんですよ。そう思って見つめて感じてあげてみるのも、妊娠生活の一つの楽しみかたではないでしょうか。
繰り返し鼓膜が振動する。繰り返し神経のシグナルが脳に送られる。そして繰り返すうちに「聴こえる」という現象が起きるのだと言われています。脳神経のネットワークは刺激を繰り返し受けることで徐々に作られていくのだそうです。(ごめんなさい、参考文献の名前は忘れました)
妊娠中に、パパの声を聞いた事のない赤ちゃんに、パパの声を「懐かしく」、、、と、言っても赤ちゃんの記憶の定着にはまだまだ時間がかかりそうだと言うならば、「親しみ深く」感じてもらうためには、お腹の中でもパパの声を聞いておくことが無駄にならないのがわかるかと思います。
赤ちゃんの聴力の能力の性質上、高音の方が低音より良く聴こえるのだと言われています(ごめんなさい、これも参考文献がどれだったか忘れました)。パパが、話しかけるなら、このトラックバックした記事のように「おはよう」「おやすみ」という言葉も、ちょっと高めで話しかけるとより聴こえやすいそうですが、、、それは恥ずかしいでしょうか(*^^*)
低い声でも、話しかけていることに、ママが楽しさや心地よさを感じるなら、それも、十分の赤ちゃんに伝わるものです。
話は飛びますが、有機農法で作られたお野菜の美味しさは、格別のものが有ります。私の母の実家で作られたほうれん草やトウモロコシは、牛の堆肥で育った甘い甘いものでした。お野菜でも手間ひまかけて育てると別の種類ではないか、と言うくらいに味が変わります。お野菜よりもさらに複雑な構造を持つ人間もかけた手間の分だけ「美味しい」(笑)ではなく、「活き活きとした」「表情豊かな」赤ちゃんに育っても何の不思議は有りません。
今年の世界母乳週間のILCA(国際ラクテーションコンサルタント協会)のキャンペーングッズのボールペンには「Hearing : Baby Knows his Mother's voice」と書かれています。日本語にしたら「聴力:赤ちゃんはママの声を知っています」と言う所でしょうか。聴こえるのではなくて、知っている。。。不思議なようで、当たり前に大切なことなのだと思います。お産後の環境が変わって焦ったり驚いたりしている赤ちゃんにとって羊水を通ってふんわり聴こえていたママの声がクリアにはっきりきこえることはおそらくは、心躍る体験なのではないでしょうか。
赤ちゃんとの楽しい生活はお産から始まるのでなくて、妊娠がわかったその日から始めても早すぎないのだ、と産科診療をしていると度々思います。是非、赤ちゃんとの会話、コミュニケーションを、せっかく妊娠した最高の贈り物として楽しんでみてくださいね。
とつぜんですが今日、歯の痛みに耐え切れず歯医者に行き(麻酔無)治療してもらいましたが、やはりズキズキ痛みがあります。ロキソニン、セフゾン、レフトーゼを処方されましたが飲むことをためらっています。
歯医者さんによると乳汁への移行はほとんどないでしょうとの事でしたが、不安になり質問してしまいました・・・
こんなところから、いきなり質問してすみません。
遅くなって申し訳有りません。当直でした。
歯医者さんで貰ったお薬に不安が有ると言うお尋ねなのですね。麻酔なしで歯医者さんで治療を受けるとは、母は偉大です。痛みはいかがでしょうか?
お薬では、実は抗がん剤や放射性同位元素を除くと母乳にでたことで赤ちゃんの健康を障害すると明らかなデータが有るものはそんなには多くないと言われています。
ただし残念ながら、お薬に関しましては色々な条件があるのでお会いしたことのないこまめさまに適切な情報を提供することは難しいです。
セフゾンは私は乳腺炎の治療に愛用させてもらっています。
レフトーゼとロキソニンにつきましては使用経験がありません。
鎮痛剤は、アセトアミノフェンを授乳中ではよく使用しております。
こまめさまがお産した病院でも、もしかしたら電話などで質問すると、
お薬の情報を調べてくれるかもしれません。
英語が苦痛でありませんでしたら、
http://toxnet.nlm.nih.gov/cgi-bin/sis/htmlgen?LACT
は、アメリカのNIHの授乳と薬に関する情報を検索するシステムです。
歯が、一日も早く痛くなくなりますようお祈り申し上げます。
昨夜は、お薬を飲んでしまおうかと何度も思いましたが何とかお薬なしで朝を迎えられました!!今のところ痛みはおさまっております。
自分自身の不注意や準備不足(虫歯治療など)を今さら痛感しております。歯の治療は応急処置にとどめておいてもらい、卒乳後に徹底的に治すことにします。
いろいろアドバイス頂き本当にありがとうございました!!
母乳育児を楽しみながら頑張ります^-^
早いもので、みさきももうすぐ1歳となります。
お姉ちゃんは相変わらず赤ちゃんがえりしたままで、みさきと同じようにしてほしいみたいです。
小学校の夏休みも終わり、みさきは保育園、私は職場復帰と、生活リズムが変わってしまうので、かなり不安です。
みさきは今日から保育園デビューしましたが、まだまだおっぱい大好きなので、保育園での生活は大丈夫か心配です。保育園の先生には断乳するように言われましたが、一緒にいるときは母乳をあげたいと思っています。
保育園ではおやつのときに、牛乳やミルクを出してくれるみたいなのですが、今日は全く飲まなかったみたいです。こんな状況で、保育園での生活が送れるのか不安です。やはり断乳した方が良いのでしょうか?無理にやめるのはかわいそうな気がするのですが・・・
歯の痛みは軽快しているでしょうか。
歯の処置を応急処置に、とおっしゃるのは、赤ちゃんのことを、
思えば、こその決断なのでしょうね。赤ちゃんの健康を、
大切に思っていることが伝わります。
赤ちゃんの健康を思いさらに、
お母さんがすっきり元気でいてこその赤ちゃんの健康でもある思います。
虫歯の治療そのものも大切な育児の一環ではないでしょうか。
お薬がどうしても心配な時には、JALC http://www.jalc-net.jp/
のリンクにもさまざまな情報が載っています。
また、ラレーチェリーグなどの、おっぱい支援のグループなどが、
近所に有りましたら、授乳中でもお薬を選んでくれる病院の情報を、
得ることができるのではないかと思います。
どうか、快適に笑顔でおっぱいライフを楽しめることを願っております。
おひさしぶりです(^.^)。
小学生でも赤ちゃん返りができて素直に甘えられる場所が有る。
ステキなお話だと思います(お母さんは、時々、大変でしょうけど(^.^))
コメントにお書きになった、
「保育園が断乳を!」と言うご意見を持つ所は少なく有りません。でも、、、
金のリボンのキャンペーンでも示されるように長期授乳することで、
得られる利点があるのに、断乳を指示されるのは困ったことですよね。
1歳でお食事が食べられるのであれば、困るのはおやつの時間だけですね。
おやつのために、せっかく赤ちゃんの心身の健康を支えているおっぱいを、
止めることが必要か、と言う質問でも有ると思っていいでしょうか。
>>>続く
お互いのリラックスタイムにしているママたちは沢山いらっしゃいます。
また、夜、哺乳瓶にミルクをきちんと作る手間を思うと、
授乳出来るのはどれほど短い時間で用が足りることでしょう。
ラレーチェリーグ http://www.llljapan.com/
というボランティアの団体は、ボランティアと言えども、しっかりとした研究を
裏付けとして育児支援をしています。そちらの書籍に、
「乳離れについて&まだ飲んでいるの?」「働くお母さんの母乳育児(実用的なヒント)」などの
小冊子が有ります。そのようなものから情報を集めることはいかがでしょうか。
>>>続く
今までは、ミルクがスタンダードだったものをおっぱいをスタンダードに!は、
戸惑う部分も有るかもしれませんが、赤ちゃんが、中耳炎や肺炎にならずに
保育所で生活してもらえるなら保育士さんも助かる結果となる母乳です。
断乳も一気にすると乳腺炎とかで大変な思いをする方もいらっしゃいます。
しかも、1回止めてしまうと、次に再開させるのは、とてもとても大変です。
色々情報を集めてから、決めても遅くないと思うのですがいかがでしょうか。
止めるのも続けるのも、保育士さんが決めるのではなくて、
みさきママさまに、決定権が有ると思います。
金のリボンのキャンペーンでは、2歳以上欲しがる間の授乳を薦めています。
それがお子様が中年から老年になった時のメタボリックシンドロームの、
ささやかでも予防効果も持つ、と言うことも言われ始めた時代です。
どうか、納得して決めていってくださいね。
・・・難しいかと思いますが、とおくから応援しております。
家ではご飯を食べたり、刻んだおかずを食べたりしているのですが、園では全く食べないとのことです。授乳をやめたくはないのですが、なかなか難しいです。他のお母様方に聞いてみたところ、園では食事だけで大丈夫の子供さんも、家に帰るとおっぱいを飲んでいると聞いて、少しホッとしました。園に慣れればきっと食事もとってくれることと信じて、母乳が出てみさきが欲しがる限り、母乳育児を続けて行こうと思います。以前に比べると出が悪くなっている様に思いますが、それでも必要だと思ってくれている間は授乳を楽しみたいと思います。
断乳するにしろ、結局は自分で決めなければならないことですが、先生に相談すると安心できるので、コメントさせてもらいました。お忙しい中コメント下さってありがとうございました。みさきが卒乳できるまでよろしくお願いします。
保育園生活は、ママも赤ちゃんも、戸惑うことが沢山有るのですね。
新しいことを受け入れて慣れていくのは石橋を叩いてわたるタイプの子には、とても大きなチャレンジだと思います。保育園の環境に慣れて、保育士さんの食事のペースに慣れてそして、ママと夕方になったらば必ず会えることに慣れていくのは、日にち薬で変化していくのではないでしょうか。大切に育てた赤ちゃんはその能力の種を必ず、こころの奥に持っているものです(^.^)
授乳回数が減ると分泌量はやや減ってきますが、吸っている間は赤ちゃんがくわえる刺激がおっぱいを産生します。また環境の変化に「おっぱいストライキ(このblogで検索してみてくださいね)」に踏み込んで、「おっぱいを飲まないほど大変だ!」と、ママにアピールすることも有るかもしれません。
栄養としての役割がすんだあともしばらくは、心の栄養になる赤ちゃんがたくさんいます。
必要だと思ってくれるあいだは、みさきちゃんの気持ちに添おう、というその気持ちが、頑張っているみさきちゃんを支えていくのだと思います。
焦らず親子ともどもに新しい生活に慣れていけますように。
暇さえあれば吸い付いてきます。新生児期よりも多いくらいで少し気になります。一回の吸う時間は少なくて回数が多いんです。出が悪いのかもしれませんが、ママにくっついていたいのではと思っています。
何度か母乳断念か?というような危機もありましたが(その節は大変お世話になりました!)、ここまで続けた母乳育児ですのでもう少しがんばりたいと思っています。
先生も体に気をつけてお過ごしくださいね。
1歳7か月になっても、欲しい時におっぱいを貰えるさきちゃんは、
とても幸せな赤ちゃん時代をすごせてますね(^.^)
回数の多さは、赤ちゃんから幼児に育っていく中、
「社会」と触れ合うために生まれる不安や葛藤を、
おっぱいで気持ちの整理整頓をしているものだろうと思います。
体重がきちんと伸びていて、食事もどんどん食べているならば、
回数の多さは心配要らないと思います。出が悪いのではないか、
時になっているんですね。それはおそらくは、「美味しい」ではなくて、
くっついていたい、が目的なので、そんなにグビグビ飲むことは、
もう減っているのだと考えられます。
(学習会に来る2歳を超えたお嬢ちゃんが、学習会の間に、
何回かママに短い時間だけどくっついているのをいつも微笑ましく見ています)
>先生も体に気をつけてお過ごしくださいね
ありがとうございます。